ファナック株式会社
6954工場の機械を動かすための制御システム(CNC)と産業用ロボットを作る世界的メーカーです。黄色い機械が工場に並んでいる光景で有名で、製造業の自動化に欠かせない技術を持っています。
- 1.工場の産業用ロボットとその制御システムで世界トップシェアを持ちます。
- 2.借金がほぼゼロで財務がとても健全な会社です。
- 3.売上の4割が中国向けのため、中国経済の動向で業績が大きく変わります。
- 4.工場自動化(ロボット化)という長期トレンドの恩恵を受け続ける企業です。
AI サマリー
産業用ロボット・CNCシステムで世界トップシェアを誇る。営業利益率は18〜22%と製造業最高水準、自己資本比率88%超という財務健全性も際立っています。2024年度は中国需要減速で業績が落ち込みましたが、2025年度は回復傾向にあります。
製造業のFA・ロボット化需要が北米・インドで急増しており、受注が回復基調。生成AI活用で工場自動化ソリューションを高度化するプロジェクトが注目を集めています。
中国向け売上が全体の約40%を占めており、中国経済の動向・米中貿易摩擦の影響を強く受けます。また設備投資サイクルに依存するため、景気後退期には受注が急減しやすいです。
投資スコア
工場自動化の世界王者ですが、中国依存という重大なリスクがあります。中国受注の回復動向が株価の鍵を握っています。
主要財務指標
2025期(最新)収益
売上高
8100億円
企業の総売上
営業利益
1650億円
本業の稼ぎ
経常利益
1820億円
経常的な利益
純利益
1300億円
最終的な利益
効率性
ROE
標準6.6%
株主資本に対するリターン
ROA
高水準5.8%
総資産に対するリターン
自己資本比率
安定88.6%
財務の安定性
その他
EPS
黒字235.5円
1株あたり利益
BPS
3,659円
1株あたり純資産
配当性向
60.2%
利益のうち配当の割合
FCF
余裕あり1050億円
自由に使えるお金
業績推移(過去5期)
| 年度 | 売上高 | 営業利益 | 純利益 | ROE | EPS |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021 | 6395億円 | 1170億円 | 906億円 | 5.7% | 164.4円 |
| 2022 | 8199億円▲28.2% | 1813億円 | 1416億円 | 8.2% | 257円 |
| 2023 | 8121億円▼0.9% | 1768億円 | 1396億円 | 7.7% | 253円 |
| 2024 | 7419億円▼8.6% | 1344億円 | 1060億円 | 5.6% | 192円 |
| 2025最新 | 8100億円▲9.2% | 1650億円 | 1300億円 | 6.6% | 235.5円 |
企業ヘルスチェック
工場自動化の世界王者ですが、中国依存と設備投資サイクルへの感応度が高いです。
診断項目
営業利益率17〜22%。製造業で世界トップクラス。
独自技術と高い市場シェアで、価格競争に巻き込まれにくい高収益構造を持ちます。
自己資本比率88%超。ほぼ無借金経営。
キーエンスと同様に圧倒的な財務健全性を誇ります。
売上高が2022年の8,198億円から2024年の7,418億円へ一時的に落ち込んだ。
中国需要減速が直撃し、業績が落ちやすい設備投資依存の特性が表れました。
売上の約40%が中国向けで、地政学リスクが高い。
中国景気や米中関係の悪化が業績に直結するため、常に注視が必要です。
注目タイムライン
中国向け受注の回復ペースと北米・インドでの新規受注が直近業績の鍵です。
製造業のロボット化加速とAI工場化の流れが中期の成長ドライバーです。
人口減少に伴う工場自動化需要の長期拡大が、ファナックのビジネス基盤を強化します。
学びのポイント
ファナックは工場自動化の世界的リーダーです。財務健全性は抜群ですが、中国依存リスクと景気感応度の高さを理解したうえで投資判断することが重要です。
リスク診断
中国向け売上が約40%を占めており、米中摩擦や中国景気悪化が業績に直撃します。
設備投資サイクルへの依存が強く、景気後退局面では受注が急減しやすい特性があります。
関連ニュース
ファナック、北米・インドの受注が回復基調
中国以外の市場での受注が回復しており、2025年度の業績が上向きに転じている。
中国自動化需要、底打ちの兆し
中国製造業の設備投資が底打ちし、ファナックの中国向け受注が緩やかに回復しつつある。
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