ルネサスエレクトロニクス株式会社
6723車のエンジン制御や安全システムに使われるコンピューター(マイコン)を世界に供給する半導体メーカーです。電気自動車や自動運転の普及に欠かせない技術を持っています。
- 1.車載半導体(マイコン・SoC)で世界首位クラスのシェアを持ちます。
- 2.電気自動車・自動運転の普及が進むほど、この会社の部品が大量に必要になります。
- 3.自動車メーカーの生産調整で業績が波打つことがあります(2024年度も落ち込みました)。
- 4.長期的なEV・ADAS需要の拡大を追い風に、中長期での成長が期待されます。
AI サマリー
自動車向けマイコン・SoC(システムオンチップ)で世界首位クラスを持つ車載半導体メーカー。EV・自動運転の普及で需要急拡大中。売上高は5年間で7,905億円から1兆4,500億円へほぼ2倍に成長しています。
EV・ADAS(先進運転支援)向け半導体の受注が高水準を維持。インドネシア・インドの新工場建設で生産能力を増強中。AI・クラウド向けへの事業多角化も進んでいます。
自動車メーカーの在庫調整サイクルに強く連動しており、2024年度は在庫調整で業績が一時落ち込みました。また中国の競合メーカーが車載半導体市場に参入しつつあります。
投資スコア
車載半導体の世界王者として、EV・自動運転時代に不可欠な存在。在庫調整を乗り越え業績回復中です。
主要財務指標
2025期(最新)収益
売上高
1.4兆円
企業の総売上
営業利益
3680億円
本業の稼ぎ
経常利益
3600億円
経常的な利益
純利益
2920億円
最終的な利益
効率性
ROE
高水準13.7%
株主資本に対するリターン
ROA
高水準7.9%
総資産に対するリターン
自己資本比率
安定59.2%
財務の安定性
その他
EPS
黒字158円
1株あたり利益
BPS
1,218円
1株あたり純資産
配当性向
0.0%
利益のうち配当の割合
FCF
余裕あり2480億円
自由に使えるお金
業績推移(過去5期)
| 年度 | 売上高 | 営業利益 | 純利益 | ROE | EPS |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021 | 7905億円 | 1560億円 | 1400億円 | 14.1% | 76.3円 |
| 2022 | 1.1兆円▲42.3% | 2730億円 | 2350億円 | 18.4% | 127.6円 |
| 2023 | 1.4兆円▲28.5% | 3940億円 | 3190億円 | 18.8% | 172.6円 |
| 2024 | 1.4兆円▼5.3% | 3200億円 | 2480億円 | 12.7% | 134円 |
| 2025最新 | 1.4兆円▲6.0% | 3680億円 | 2920億円 | 13.7% | 158円 |
企業ヘルスチェック
車載半導体の世界王者ですが、自動車サイクルへの依存度が高く業績変動が大きいです。
診断項目
5年間で売上がほぼ2倍に成長。EV・ADAS需要が長期で拡大中。
自動車の電動化・自動化は今後10〜20年の大きなトレンドで、需要が長期で拡大します。
ROEは12〜19%で変動。在庫調整局面では落ち込む。
自動車サイクルで業績が変動するため、ROEも安定しにくい特性があります。
自己資本比率が50〜59%に改善。財務体質が強化中。
利益の積み上げで自己資本が急増し、財務基盤が着実に強固になっています。
2024年度は自動車メーカーの在庫調整で業績が大幅減益。
車載半導体市場特有の在庫調整サイクルが定期的に業績を押し下げます。
注目タイムライン
自動車メーカーの在庫正常化とEV向け新製品の量産開始が直近業績を左右します。
ADAS・完全自動運転向けの高付加価値SoC拡販が中期成長ドライバーです。
AIを組み込んだ車載半導体という次世代市場でのリーダーシップ確立が長期評価を決めます。
学びのポイント
ルネサスは自動車の電動化・自動化という大きな構造変化の中心にいる企業です。在庫サイクルのリスクはあるものの、長期の成長トレンドは明確で魅力的な銘柄です。
リスク診断
自動車メーカーの生産・在庫調整サイクルに業績が大きく連動し、2024年度は大幅減益となりました。
中国メーカーが車載半導体市場に参入しており、価格競争が激化するリスクがあります。
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