富士フイルムホールディングス株式会社
4901昔は写真フィルムを作る会社でしたが、デジカメの普及でフィルム需要がなくなったため、医療・バイオ・半導体材料に大転換した会社です。今は医薬品製造受託やカメラ用特殊材料などで世界的なビジネスを展開しています。
- 1.写真フィルムから医療・バイオ・半導体材料へ大変革した企業の成功例です。
- 2.生物製剤の製造を受託するバイオCDMO事業が急成長しています。
- 3.AI半導体製造に必要な特殊素材(フォトレジスト)でも高いシェアを持ちます。
- 4.売上・利益が着実に増えており、変革の成果が数字に表れています。
AI サマリー
フィルム事業の縮小を経て、ヘルスケア・半導体材料・プリントへと大変革を成し遂げた企業。売上高は5年間で2.3兆円から3.4兆円へ49%増加。医薬品・再生医療向け生物製剤開発受託(CDMO)が次の成長エンジンとして台頭しています。
バイオCDMO事業(生物製剤の製造受託)が急成長し、世界的な大型契約を複数獲得。半導体フォトレジスト(EUV露光向け)でも高シェアを維持。2025年度も医療・バイオ・半導体材料が3本柱として成長を継続。
バイオCDMO事業は初期投資が膨大で、受託先の製品が臨床失敗した際の影響が大きいです。また競合他社も参入を強化しており、価格競争が激しくなる可能性があります。
投資スコア
フィルムメーカーから多角化した変革企業として高く評価。バイオ・半導体材料という次世代成長市場での地位確立が進んでいます。
主要財務指標
2025期(最新)収益
売上高
3.4兆円
企業の総売上
営業利益
3400億円
本業の稼ぎ
経常利益
3580億円
経常的な利益
純利益
2750億円
最終的な利益
効率性
ROE
標準9.3%
株主資本に対するリターン
ROA
高水準5.1%
総資産に対するリターン
自己資本比率
安定56.4%
財務の安定性
その他
EPS
黒字575円
1株あたり利益
BPS
6,483円
1株あたり純資産
配当性向
23.5%
利益のうち配当の割合
FCF
余裕あり2480億円
自由に使えるお金
業績推移(過去5期)
| 年度 | 売上高 | 営業利益 | 純利益 | ROE | EPS |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021 | 2.3兆円 | 1680億円 | 1410億円 | 6.7% | 294円 |
| 2022 | 2.5兆円▲11.0% | 2140億円 | 1680億円 | 7.5% | 351円 |
| 2023 | 2.9兆円▲13.0% | 2520億円 | 1980億円 | 8.0% | 414円 |
| 2024 | 3.1兆円▲9.7% | 2980億円 | 2360億円 | 8.7% | 494円 |
| 2025最新 | 3.4兆円▲8.6% | 3400億円 | 2750億円 | 9.3% | 575円 |
企業ヘルスチェック
フィルムからヘルスケア・半導体材料への大変革を成功させ、着実に成長しています。
診断項目
5年間で売上高が49%増加。ヘルスケア・半導体材料が牽引。
経営変革が着実に成果を上げており、新たな成長軌道に乗っています。
ROEが6.7%から9.3%へ改善傾向。バイオ投資が重し。
大型投資中のため収益率の改善は緩やかですが、方向性は正しいです。
自己資本比率55〜56%。製造業として健全な水準。
投資を続けながらも財務バランスを健全に維持しています。
バイオCDMOへの大型投資が継続中。回収に時間がかかる。
長期的な成長に向けた必要な投資ですが、短期的な財務負担になっています。
注目タイムライン
バイオCDMOの新規受託契約件数と半導体フォトレジストの出荷状況が直近注目点です。
バイオCDMO事業の収益化が中期の最大課題で、2027年頃から本格化する見込みです。
バイオ医薬品・再生医療の世界的な拡大トレンドが富士フイルムの長期成長基盤を作ります。
学びのポイント
富士フイルムは経営変革の成功例として日本ビジネス界で高く評価されています。バイオCDMOと半導体材料という次世代市場での地位が着実に固まっており、中長期の成長が期待できます。
リスク診断
バイオCDMO事業への大型投資が続いており、受託製品の臨床失敗リスクが潜在的にあります。
医療機器・内視鏡事業はオリンパスなどとの競争があります。
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