第一三共株式会社
4568日本の製薬会社で、「エンハーツ」というがんの治療薬が世界的な大ヒットとなり、急成長を遂げています。英国の製薬大手AstraZenecaと協力して、世界100か国以上でこの薬を販売しています。
- 1.「エンハーツ」というがん治療薬が世界的に大ヒットし、売上が急拡大しています。
- 2.ROE(収益性の指標)が5%から23%へ急改善した、変革著しい成長企業です。
- 3.英国AstraZenecaとの提携で世界100か国以上に販売しています。
- 4.エンハーツ1製品への依存が高いため、競合製品の出現には注意が必要です。
AI サマリー
がん治療薬「エンハーツ」(HER2標的抗体薬物複合体)が世界的な大ヒットとなり、売上高は5年間で9,636億円から1兆9,200億円へ約2倍に急拡大。ROEも5%台から23%へ急改善し、日本製薬株の中で最も注目される成長企業になりました。
エンハーツが世界100か国以上で承認され、多種のがん(乳がん・肺がん・胃がん等)への適応拡大が続いています。AstraZenecaとの共同開発・販売体制が世界的な売上拡大を後押し。2025年度も大幅増益予想です。
業績の大部分がエンハーツ1製品に依存しており、競合品の台頭や安全性懸念が浮上した場合のリスクが高い。また臨床試験コストが大きく、一製品の失敗が業績に重大な影響を与えます。
投資スコア
エンハーツという世界的ヒット薬で大変身を遂げた日本製薬株の新星。成長ストーリーが明確な一方、一製品依存リスクには注意が必要です。
主要財務指標
2025期(最新)収益
売上高
1.9兆円
企業の総売上
営業利益
4200億円
本業の稼ぎ
経常利益
4400億円
経常的な利益
純利益
3900億円
最終的な利益
効率性
ROE
高水準23.0%
株主資本に対するリターン
ROA
高水準11.5%
総資産に対するリターン
自己資本比率
安定50.0%
財務の安定性
その他
EPS
黒字571円
1株あたり利益
BPS
2,637円
1株あたり純資産
配当性向
10.5%
利益のうち配当の割合
FCF
余裕あり3500億円
自由に使えるお金
業績推移(過去5期)
| 年度 | 売上高 | 営業利益 | 純利益 | ROE | EPS |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021 | 9636億円 | 730億円 | 500億円 | 5.7% | 73.2円 |
| 2022 | 1.0兆円▲3.9% | 970億円 | 780億円 | 8.1% | 114.2円 |
| 2023 | 1.1兆円▲13.3% | 1190億円 | 1250億円 | 11.3% | 183.5円 |
| 2024 | 1.6兆円▲38.3% | 3280億円 | 3180億円 | 24.0% | 466円 |
| 2025最新 | 1.9兆円▲22.3% | 4200億円 | 3900億円 | 23.0% | 571円 |
企業ヘルスチェック
エンハーツという世界的ヒット薬を擁し、ROEが急改善した日本製薬株の成長株です。
診断項目
売上高が5年間で約2倍に急拡大。エンハーツ主導の高成長が継続。
がん治療の革命的な薬の世界的な普及が、急激な成長をもたらしています。
ROEが5.7%から23.0%へ急改善。製薬業界でトップクラス。
エンハーツの高い利益率が、全体の収益性を劇的に向上させています。
自己資本比率48〜50%で財務基盤が健全。
利益の急拡大で内部留保が蓄積され、財務体質が着実に強化されています。
売上の多くをエンハーツ1製品に依存している。
一製品への依存は、競合品が登場した際の業績への打撃が大きくなるリスクがあります。
注目タイムライン
エンハーツの新適応症での承認取得状況と競合ADCの開発進捗が直近の注目です。
次世代ADC(抗体薬物複合体)のパイプラインが中期の成長を担います。
エンハーツを超える次の大ヒット製品を生み出せるかが長期の評価を決めます。
学びのポイント
第一三共はエンハーツという世界的ヒット薬を擁し、急速に成長している日本製薬株です。製品集中リスクはあるものの、がん治療分野での圧倒的な技術力が評価されています。
リスク診断
エンハーツ1製品への収益依存が高く、競合品台頭や安全性問題が浮上した場合のダウンサイドが大きいです。
大規模な臨床試験への投資が続いており、失敗時には費用の損失と株価急落リスクがあります。
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